antwarp

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新曲MV発表に寄せて

2017-10-02 Mon 23:59

 

今回のMVのディレクター、T. McLeodからメッセージをもらった。

 

 

 

敢えてマスに迎合しない低音域のリッチさは反骨精神の表れであろうか。

 

大胆かつミニマルなトラックメイキングから、ストリーミングライブで時折見せる実験的でカオスなプレイは、確実に口径の大きなスピーカーでの爆音、あるいはヘッドフォンを通してのリスニングを意識したもので、1980年代中頃のヨーロッパのアンダーグラウンドシーンに端を発する一派にインスパイアされたものと推測できる。

しかしながら、インダストリアルなどの要素も柔軟に吸収し、アウトプットを可能としているのは確かな演奏技術はもちろん、アナログからデジタルまで幅広いガジェットの可能性に貪欲であるからに他ならない。

 

「自分にもこうした楽曲が作れるのではないだろうか?」という誤った認識のもと数回耳にしている内に、その考えが如何に浅はかなものであったかとしっぺ返しを喰う「怪奇さ」こそがantwarp 2nd floorの楽曲の面白さなのであろう。

 

一般的なリスナーが心地よいと思えるキャッチャーなリズムやコード進行、メロディに対し、果敢に挑み続ける姿勢は一見不遜とも思えるが、クリエイターが忘れかけた「新たなスタイルの創出」の萌芽のカタチとも言える。

 

ランダムプレイのプレイリストでチャート曲に挟まれ突然再生された時の、得も言われぬ違和感。

大きなフードと仮面に隠されているのは、シニカルさと緻密な計算なのかも知れない。

 

「antwarp」からソロプロジェクト「antwarp 2nd floor」というネクストステージへ。

説明は無粋が過ぎるが、factoryの映像で対峙するwhite phantomは、「もう一人の彼」であり、antwarpの「幻影」。

そんな映像担当時の裏テーマは別として、初めてのアクションを提案し、まんまとやってのけたリューチ氏の思い切りも楽しんでもらえれば望外の喜びである。

 

視聴の際は是非ともヘッドフォンを装着し、a2fの音の分厚さに挑んで欲しい。

 

-T.McLeod

 

 

 

新曲"factory"は10月3日20時解禁。