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Atlanta vol.6

2018-08-12 Sun 12:50

 

今回の滞在はコリンの家に泊まらせてもらえるということだったので、あまり服を持って行ってなかった。

 

 

一軒家なので当然洗濯できるだろうと思って気にしていなかったのだが、どこを見渡しても洗濯機がない。不安になって聞いてみたら、ないと言われた。え、どうしてるの?と聞いたら、彼もルームメイトも親の家や友達の家に洗濯しに行くらしい。

 

 

わざわざ洗濯しに車で人の家に行くのかよ!って感じだが、そこは車社会アメリカということらしい。別に彼らが特別なことでもない様子だ。

 

 

そんなわけで、急遽洗濯の日になった。コリンが仕事に行くついでにspeak easy promotionに行って社長のブランノンの家で洗濯することになった。

 

 

この時になって初めて今回のライブの仕掛け人がブランノンであることを知る。彼はアトランタで10数年前にプロモーション会社を立ち上げ、大物を呼ぶようになったアトランタミュージックシーンの重要人物なのだ。何気なく握手してた彼がそんな人物だと知らなかった。しかも洗濯させてもらったりなんかして。

 

 

彼の仕事場を見学させてもらって、終了後は地下鉄に乗って観光に繰り出した。初めての地下鉄だ。MARTAといってアトランタの東西南北を繋いでいる。日本のSUICAやPASMOのようなカードにチャージして乗る。

 

 

この日はまずレノックス・スクエアというショッピングモールに行った。割と高級なブランドが入っているモールだったが特に買うものもないので、地下のフードコートでランチを食べて終了。ウーバーに乗って不思議な観光名所へ移動した。

 

 

アトランタ・ボタニカル・ガーデン。植物園だ。ここは広大な敷地を誇る庭園と植物で加工したオブジェが魅力。なぜそんなにまでしてオブジェを作る必要があるのかはよく分からない。お化け屋敷のように突然設置されていたり、熱帯の植物は暗闇と霧の中で育てられていたり、不思議な場所。これについてはまた別途記事を書きたい。

 

 

夜はスピークイージーの手がけるイベントへ。メインアクトはLil Ugly Mane。知らなかったがすごい人気だった。実はその日出演したLord Narfの方がボクのお目当てだった。アップルミュージックでたまたま出会って気に入ったAwful Recordsのアーティストだったからだ。しかもAwfulのカリスマ、Etherealも一緒だった。ネットで出会ったローカルなアーティストを実際に見るのはなかなか興奮する。実際のライブは音源と全く違ってかなりアグレッシブだ。

 

 

コリンとも話したんだが、アトランタが面白いのは観客の盛り上がりがすごいところだ。自分が好きな音楽に対してみんなクレイジーになる。そしてDJは観客の反応をダイレクトに感じて、どんどん自分のプレイを修正していく。それが音楽の現場主義を産み、常にホットなものは現場にあるという共通認識をつくっている。

 

 

これはニューヨークでも見られない傾向らしい。あいつらは腕組みして聴いている、とのことだった。昨年コリンと渋谷のクラブに行った時に、「なんでみんなフロアで話をしてんだい?」と言っていたのを思い出した。後にも感じたが、クラブはダンスしてエネルギーを発散させる場所。日本のクラブがファッションだと言われるのも分かる。

 

 

日本をディスるつもりはないんだが、大事なのは現場主義と大好きな音楽に自由に身を委ねる姿勢だと思う。それが音楽を常にホットなものにするし、生活に密着した大切なものにする。まあ一方でアトランタは、もっとメディアを使えばビジネス的に成功しそうな人がたくさんいて、それもどうなのかという感じだが。つづく

 

 

 

 

 

 

 

 

 

Atlanta Vol.5

2018-08-09 Thu 01:10

 

アトランタの観光。

 

 

ニューヨークやロスと違って、アトランタという名前は聞いたことがあっても何があるのか全く分からない。オリンピックがあった場所ということくらいしかボクも知らなかった。

 

 

コカコーラやCNNの本社があるとか、南部を代表する都市だとか、南北戦争の地だとか、マーティン・ルーサー・キングの公民権運動とかってことは出てくるが、実際あまりピンと来ない人が多いと思う。ガイドブックもだいたい他の地域と一緒にされている。

 

 

とりあえずアトランタに行ったら誰もが行く観光地、ワールド・オブ・コカコーラと世界一大きい水族館であるジョージア水族館に行った。ここでも驚いたのは日本人が全くいないこと。ほとんどアメリカ国内からの観光客だった。

 

 

ワールド・オブ・コカコーラではコーラの歴史をたくさん学ぶことができる。だが、そんなことより楽しいのはコカコーラ社が世界中で提供しているご当地ジュースの試飲だ。南・北アメリカ、ヨーロッパ、アジア、アフリカの地域に分かれたドリンクバーで数十種類のジュースが飲める。日本からはベジータベータという、あまり見たことないジュースが紹介されていた。

 

 

アフリカ以外はイケるだろうと思っていたら、意外なことにアメリカがまずい。薬みたいな味のソーダがあった。アフリカは、かき氷のシロップという感じだった。

 

 

ジョージア水族館は美ら海水族館を大きくしたイメージ。実際設立時には美ら海を参考にしたらしい。素晴らしい施設だったが、特に記すことはないので省略。

 

 

この日もuber大活躍で、相乗りで移動しまくった。コリンがいる時は車で連れて行ってくれるんだが、彼も小刻みに仕事が入っているので、日中はなるべく世話にならないようにした。

 

 

夜はVLSC Recordsの創設者ディランのバンドのライブへ。ポストロックとエレクトロミュージックのクロスオーバーのような音楽をやっていた。ディランはとても明るい性格で動き回って喋っていた。

 

 

その夜一番の発見は最後のバンドSafari Williamsだ。なんだか作務衣みたいな服を着てる奴がいるなと思ったら、このバンドのメンバーだった。バカテク・キメキメのバンドでテンションが上がった。だがコリンもディランもこの日初めて知ったらしい。こんなバンドがあまり知られることもなく、小さなライブハウスを回っていたりするところが恐ろしい。どこかがプロモーションすれば一気に有名になりそうだった。

 

 

後で作務衣男に話しかけたら、「日本から来たのか!じゃあこの服好きかい?」なんて聞いてきた。ボクは作務衣を着たことがないし、別にカッコイイと思って着られていたわけじゃないと思うが、なんとも答えようがないのでイエスと言っておいた。つづく

 

 

 

 

 

 

 

 

 

Atlanta vol.4

2018-08-08 Wed 00:31

 

なかなか起きないStep Pepperの二人を待ってから収録開始。

 

 

あまりに起きず何時から始まるか分からないので、昨日のライブ会場付近に戻って、出演者と一緒に朝食を食べた。それにしても日本人どころかアジア人が全くいない。なかなか会話にもついていけないし、英語がよく分からないのが自分一人だけだと思うと、ホームシックにかかる人の気持ちも分かる。

 

 

サッカー選手が海外の田舎クラブに移籍した時なんてまさにこんな感じなのかもしれない。これでマスコミに、環境に馴染めず試合に出れていない、メンタルが弱い、なんて書かれたらたまったもんじゃないだろうな。

 

 

ボクの場合は特に注目もされていないし、こういう時に一人っ子なのが役に立つ。まあ会話に入れなくてもそれはそれで、と別のことに興味を切り替えられる。

 

 

そんなわけで大して会話も分からないまま一緒に食事をとった。イベント出演者のバンドメンバーが、ボクがただの観光客じゃなくていちミュージシャンとして配信したりイベントに参加すると分かったら急に興味を持ってくれたのは面白かった。

 

 

昼食後に戻ったら今度はスタジオの鍵が空いていない。コリンと近くのカフェで時間をつぶして連絡を待ってようやく中に入れた。

 

 

軽くセッティングをして待機する。ところで配信って何分できるの?と思って聞いたら、思う存分どうぞということだった。この「思う存分」とか「あなた次第」という言葉をよく耳にする。日本人のように何時何分から何分間お願いします。という縛りがない。各々のベストなタイミングで、満足するだけやるというスタイルが多い。これは音楽だけじゃなくて、ご飯を食べる時も寝る時も同じだ。だから余計なストレスが少ない気はする。逆に「こうでなければならない」と思う性格の人には、ルーズで行き当たりばったりなことや、物が揃ってなかったりする環境はストレスになるかもしれない。

 

 

なんとなく確認する前から好きにやっていいんだろうなと想像していたので、特にあくせくすることもなくストリーミングを終えた。

 

 

配信の様子はこちらから

antwarp 2nd floor(LIVE)

 

 

軽く会話してスタジオにいた犬と遊んで帰宅。疲れていたのかボクはほとんど車中で寝ていた。この日はコリンがタコスを作ってくれた。つづく

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

Atlanta vol.3

2018-08-08 Wed 00:15

 

夜LAを出発して早朝アトランタに到着。

 

 

実際は飛行機で3,4時間の距離だが、時差があるので随分飛んでいたように感じる。ロストアトランタで3時間も違うんだから、この国がとてつもなく大きいことが分かる。

 

 

すぐに迎えに来てくれたコリンの車に乗って家へ。当初はこのままアラバマという話だったんだが、助かった。飛行機で寝てもまだ疲れが取れていなかった。アトランタ発のフライドチキン屋"chiken-fil-A"で食料を買って家に帰る。コリンも仕事終わりだったようで、この日は終了。2度の時差に影響されて自分が何月何日を生きているのか分からなくなった。

 

 

翌日は夕方ごろ起きた。かなり疲れていたようで、コリンに起こされるまで起きなかった。機材を準備して車でアラバマへ向かう。アラバマなんて曲のタイトルでしか聞いたことなかった。緑溢れる大きなフリーウェイを2時間。日本の田舎とあまり変わらない風景の中に不思議なスタジオがあった。

 

 

Step Pepper Recordsはアラバマの野心的なミュージシャンが集まるレーベル。クセのある人たちが多い。サイケデリックなビジュアルを使って定期的にストリーミング配信をやっていて、ボクもそのシリーズの一人として参加させてもらった。

 

 

その日は映像機器のセッティングのみで終了。80年代にできたスタジオで演劇道具のようなものが詰まった部屋があったり、レコーディング用のブースがあったり、色々整理されていないままその一角をストリーミング用のスタジオとして使っていた。空いている部屋に簡易ベッドが置かれていて、まあそこで適当に寝てくれという感じ。コリンが寝袋を持って来た意味がようやく分かった。こういうノリでやっていくわけだ。

 

 

実はStep Pepperに到着する前にアラバマで街のフェスに立ち寄った。地元のミュージシャンが多く参加する週末フェスのような感じで、コリンは繋がりのあるバンドのVJをやっていた。ボクも側にいていくつかのライブを見たが、さらっと見ただけでも気になるミュージシャンが2組ほどいた。多分全然有名じゃないんだろうけどカッコいい。こんなのがアメリカにはうじゃうじゃいるらしい。

 

 

田舎町のフェスといってもしっかりテントやら食べ物飲み物があって、屋外で映像や音楽を流していたりと雰囲気づくりはバッチリだ。日本の田舎でもあまりお金をかけなくてもこれくらいはできるんじゃないかと思った。

 

 

そんなわけで、この日は移動してライブを見てストリーミングの準備をして終了。つづく

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

Atlanta vol.2

2018-08-07 Tue 00:42

 

アメリカに来て3日が経過した。

 

 

色々あったので少しずつ整理して書いていく。

 

 

まずは飛行機でLAに到着。往路で直行便にしなかったのは、元気があるうちにアトランタとは別の街を回りたかったからだ。LAは乗り換えでしか行ったことがなくて、これまで空港を出たことがなかったので、あえてトランジットを13時間にして観光を楽しむことにした。

 

 

空港に着いて早速simカードを装着するも、開通までに2日かかることが判明。ネットをあてにしてロクに調べもしないで来たので、車社会のLAで後に困ったことになる。ダウンタウンでどれくらいWi-Fiスポットがあるのかも分からない。

 

 

まあアメリカだからなんとかなるだろうと、友人に聞いたおすすめスポットを回ることにする。サンタモニカピア、コンテンポラリーアートのThe Broad、そして買い物スポットでアボット・キニーに行ければ十分だろうということになった。

 

 

それぞれ距離があるのでUberを使う。日本では使ったことがなかったが、Uber Poolという相乗りにすると安く移動できる。

 

 

サンタモニカピアはとてもとても綺麗なビーチだった。一人で来るにはもったいない場所。おまけにボクは機内に持ち込むシンセを抱えている。黒づくめで大きな荷物を抱えたアジア人がビーチを歩いているんだからさぞ奇妙な光景だったろう。

 

 

さてここからが問題だ。次までの移動にWi-Fiスポットがない。確か手前にマックがあったなと思い出す。これはYouTuberのアメリカ横断から得た知識だ。マックは重要なWi-Fiスポット。

 

 

The Broadでは村上隆、草間弥生、ウォーホル、バスキア、キース・ヘリングなどを見た。一番印象に残ったのが村上隆の地獄絵図だったのは意外だったが、アメリカならでは大作群はさすがだった。日本には、スペースがない。

 

 

そのままウロウロして近所のグランドセントラルマーケットでタコスを食べた。美味しかったけどなんだかアジアの夜市みたいな雰囲気だった。

 

 

さらにそこからオシャレスポット、アボット・キニーへ。ところがWi-Fiがなかなか見つからない。やっとの思いでUberを呼んでも途中で切れてキャンセル扱いになってしまった。ここで40分くらいロスしているうちにどんどん時間がなくなった。

 

 

ロスの渋滞はなかなかのものだ。運転手がFのつくセリフを繰り返していた。

 

 

アボット・キニーに着いた頃にはもう乗り換えの時間が迫っていた。白人のオシャレな男女が行き交う中をすり抜けて、また無料のWi-Fiを探す。なかなか見つからず焦ったが、しばらく歩いてなんとか捕まえた。

 

 

アトランタ行きの飛行機を待っていると、ここで一つのことに気がついた。アジア人が全くいない。勝手な思い込みでどこにでも日本人や中国人がいると思っていた。それが全く姿が見えない。あまり気にしたことはなかったが、心のどこかにアジア人がいることへの安心感があったような気がした。つづく